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インタビュー

樽本敦子さんのインタビューをお届けいたします。
女性の社会進出が一般的になるにつれ、男性経営者や管理職が、女性社員への接し方に苦労し、コミュニケーションが円滑に行えない、という社会問題もクローズアップされています。
樽本さんは、そういった企業に対して、男性にとっては理解が難しい「女性ホルモン」や「生理」のことなど、デリケートな女性特有の疾患に関する問題をわかりやすく、管理職研修や社員研修でお伝えされています。
今の時代、女性の社会進出に比例して、女性の離職率が高い現実を考えると、男性管理職はぜひ樽本さんの研修を受けていただければと思います。
女性のマネジメントのためには、まずは女性特有の疾患に関する問題を知る、これが今の男性管理職に求められていることではないでしょうか?

インタビュワー 株式会社hug マネジメント 北村壮一郎
文章構成:小川志津子
撮影:蛭子美和子

インタビューの様子の写真

樽本 敦子

北村:
現在、樽本さんは企業向けの研修を多く手がけておられると聞きました。
具体的にはどのような研修を行なっているのですか?

樽本さん:
女性って、ライフステージごとに、身体が大きく変わりますよね。
産前産後、授乳中、そして更年期など、それぞれの時期にどのような変化が起こるのかを、管理職の方に知っていただくきっかけづくりをしています。

例えば「生理休暇がなぜ作られたのか」という話や、子宮のイラストや基礎体温表をお見せするなどして、女性がどのようにしたら会社で働きやすくなるのかを
考えていただく機会を作っています。

北村:
なるほど。

樽本さん:
また、実際に働いておられる女性に向けても、どうすれば健康的に働けるかをお伝えする、そんな場を広げていくことも目指しています。

北村:
女性の身体について、体感として理解することのできない男性に、それらのことを伝えるのは、大変ではないですか?

樽本さん:
今までは、女性向けに、「生理痛にならないための身体の取り扱い方」「今よりも生理が楽になる生活の仕方」など、子宮に関する疾患を予防・改善することをお伝えする「おまたぢから」講座を開催していました。
でも、これを50名の男性管理職の方にもお伝えすることになった時には、同じように話せばいいのか、そうでないのか悩みました。

北村:
そうですよね。伝わるのかな?と思います。

樽本さん:
そこで、保健体育のような内容にしてみたんです。
子宮の変化をイラストでお見せして、生理は子宮内膜が剥がれる、つまり臓器の一部が剥がれている状態、身体はいつもと同じ状態ではないということをお話しさせていただきました。
これは半ば、賭けに近かったんですが、皆さん、前のめりで聞いてくださったんですよ。

北村:
嬉しい誤算ですね。

樽本さん:
そんな中で、女性ばかりの職場で働く男性に、「女性の生理前って、なんとなくわかりますよね?」というお話をさせていただいたことがありました。

「あの女性社員さん、今、生理前やなあ」とか、「だからあんなにイライラしておられるんだ」って。

排卵してから生理までの間は、赤ちゃんができているかもしれない時期で、感情が不安定になりやすくなります。
さらに、本能的にも妊娠している可能性に備えて、「赤ちゃんを守るモード」になっているので攻撃的になると言われているんです。
いつもならそんなことで怒らないのに
生理前は怒り出すとか・・・・
女性は1ヶ月の中で人格が2つある程変化するんですよ、とお話しをすると皆さん、とてもうなずいておられるんです。

北村:
「あるある!」「わかるわかる!」という。

樽本さん:
ある機構が「働く女性の健康増進に関する調査」をしたんですが、月経に関する症状による社会経済的負担が、約6800億円だと発表しました。

北村:
それは、具体的にはどういうことですか?

樽本さん:
働く女性の約70%が月経に関して何か不調を感じているそうです。
それに対して通院したり、薬局で薬を購入したりする個人的負担と、仕事上のパフォーマンスが下がることで起こる労働生産性の損失を伴う経済的負担の合計額なんです。
女性の半数以上が「生理通」を持っていて
仕事のパフォーマンスが下がっていることを感じています。
でも、本来は、生理痛というのは、「あって当たり前」と思いがちですが、実は、「なくて当たり前」なんですよ。
しかるべきケアをして、女性特有の疾患予防することで、長く健康に働ける職場づくりが可能なんです。

北村:
男性も女性も、ぜひ知っておくべき知識ですね。

主婦から、ひとつひとつスキルを重ねてきた

北村:
とても有意義なご活動ですが、どういった経緯があるのですか?

樽本さん:
私の子どもが生まれた頃、24時間ずっと抱っこしていないと、泣いてしまう大変な子だったんです。
どうしたらこの子が気持ちよく、毎日を過ごすことができるのかと思って、ベビーマッサージを習い始めて。

すると、子どもが安定していくわけです。
じゃあ次はベビーサインを学ぼうと。
そうやってひとつずつ、子どもとの、コミュニケーションを重ねていきました。

そのうち周囲に、私のように、子育てで苦しい気持ちを抱えているお母さんが、たくさんおられることがわかってきました。

そういう方ママたちにお話を聞けば聞くほど、肩こりや腰痛が辛いと、つい子どもに当たってしまうとのことだったので、ママ向けの身体のケアをしたいと思い、セラピストを目指して学び始め、子連れOKのリラクゼーション・サロンを開いたんです。

そうすると今度は、メンタルもケアしないと、バランスが取れないことがわかってきた。
でも、当初はなかなか、思うような結果が出せなくて。

北村:
そうだったんですか。

樽本さん:
つらい腰痛に悩まされている方は、治療院に通うけど、「リラクゼーションサロン」には通わないわけです。
いろいろ模索するうちに、女性を元気にするには、「生理に関するトラブル」をどうにかすべきではないのか、という考えに思い至りました。

北村:
樽本さんご自身も、生理に関するトラブルがあったのですか?

樽本さん:
はい。妊娠前は「生理痛」がひどすぎて、薬が通常の量では効かないくらいでした。
当時は保育園で栄養士をしていたのですが、床が冷えるので、どんどん悪化して、仕事は辞めたけれど「無排卵月経」になっていました。

二人目を出産して数年後に先ほど触れた「おまたぢから」に出会い、すべての女性の健康のベースは、「女性ホルモンと生理を整え、トラブルのない生理にすること」である、と学びました。
症状も、気分も、全部そこに大きく影響されているのだと。

そしてその女性ホルモンは、妊娠中とか、出産後とか、更年期とか、ライフステージごとに変化することを、誰も知らずに、間違った身体の扱い方をしている。
そのせいで女性のパフォーマンスが下がっていることを、とてももったいないと思ったんです。
女性の心と身体が、ともに良い状態で仕事したら、世の中を変えるくらいの推進力があるはずなのに!と。

北村:
まさに、そうですね。

樽本さん:
身体がつらくて仕事を辞めてしまう女性や、子育てにエネルギーを注げない女性がいる。
そういう女性たちがもっと活躍できる社会作りを、目指すためには自分は何ができるだろう。
そう考えるようになって、自分の経験も活かしつつ、身体のことや、心のことを、いろいろな方にお話したり、サポートしたり、養成講座を作っていこうと思ったんです。

全方向から女性と企業を健康にしたい

北村:
すべて、ご自身の実感や経験のもとに、成り立っているわけですね。
施術ではなく、講師として「教える」に至るには、何か、突き動かされたきっかけがあったのですか?

樽本さん:
実際、不妊に悩む夫婦が周りに多くて、話を聞くと「生理がある間はいつでもできると思ってた」という方がすごく多くて驚きました。
女性が健康的に長生きできる仕組みを広げようと思ったら、一対一でお伝えするより、実際に女性が働く職場、企業の方たちに私の知識をお伝えするのが、いちばん得策だと思ったんです。

北村:
なるほど。

樽本さん:
何よりも悲しいのは、若い頃、無理に働いて、子どもが欲しいと思う頃には、子どもができにくい身体になっていることです。

「いつか私は子どもを産みたいから、そのためにはこういう生活をした方が良い」ということを、職場全体で考えられる環境になってほしいと思っています。
そのような生活をしていくことは「女性特有の疾患の予防」にもつながっていくんです。
頼りにしている女性社員が病気になって辞めてしまうとか、重要ポストを依頼したのに断られるということは、会社にとっては損失になりますよね。
働く女性に身体に対する知識を伝えることは「リスクマネジメント」にもなるんです。

北村:
なるほど。

樽本さん:
自律神経が整って入れば生理が整い、トラブルが少なくなります。
生理の状態を見ることで、身体の状態に気づくことができるんです。

私たちがお伝えしているのは、毎月の自分の生理を通じて体調を振り返ることをお勧めしています。
「身体を冷やす生活してたから生理痛が来てしまった」とか、「徹夜したから、生理の出血が夜もあるんだ〜」とか、自分の身体の特徴やリズムをつかむことで、次の月の生活が変わるし、生理痛や不快症状が軽くなります。

身体って、基本的には、自分の状態を悪くする方向には動かないんです。
正しく身体を使ってあげれば、十分なパフォーマンスができるようになっている。
その方法を、男性にも女性にも、知っていただきたいなと思うんですよ。

北村:
樽本さんは、お話いただいた活動の他に、コーチングのお仕事もされているんですね。

樽本さん:
講座を終えると、だいたい皆さん、その内容に驚かれるんです。
でも、驚いて、おしまいなんですよ。
私は、一時的な「ええ話聞いたわー!」だけで終わってほしくない。
生理のトラブルに苦しんでいる方に寄り添って、その改善策や、気持ちをキープすることを、持続的にお伝えしていきたいと思っているんです。

北村:
つまり樽本さんが行なっているのは、コーチとして女性の心身を持続的に健康にして、講師として企業にもその術を伝授することで、社会全体が力をつけていくという活動なのですね。

樽本さん:
以前、生理痛と更年期とダイエットのご相談で、サロンを訪れてくださった方がいたんですね。
生活を改善するためのご提案をしていたんですけど、なかなか良くならなかったんです。

それで、よくよく話を聞いていると、本当の悩みは生活習慣ではなかったんですよ。
「夫と、結婚前みたいに仲良くなりたい」。
そのために、当時のような体型に戻りたいと、心の底では思っていらしたようなんです。

そうすると、コーチとしての私の出番です。
「体型に戻ったら仲良くなれる」という思い込みから、なぜご主人と疎遠になっていったのか、それからお子さんとの関係に至るまで、あらゆることが絡まり合っていたのがわかりました。

それらを少しずつほどきながら、旦那さんとの距離も、少しずつ縮まってきたようでしたね。

北村:
それは素晴らしい。

樽本さん:
ひとりではいろいろ絡まりすぎて、何が問題なのかわからない、という状態であれば、「何から始めよう?」「いつからやってみる?」「やってみたらどんな気持ちになる?」と、整理整頓をサポートさせていただいているんです。

女性社員と男性経営者の距離を近づける

北村:
樽本さんのコーチング・スキルは、企業向けにも活用されているのでしょうか。

樽本さん:
管理職の方には、そもそも「この会社をどうしていきたいのか」を、見定めるお手伝いをいたします。
目的が決まれば、次は何が必要なのかを、コーチングを用いて、サポートいたします。

北村:
特にこういう企業の力になりたい、と思われることはありますか?

樽本さん:
もちろん、女性の多い企業には、すぐにお役に立てると思いますし、そうでなくても、自分の職場で、働く女性を応援したいとお思いの管理職の方がおられたら、私にできることを全力でご提供したいと思いますね。

あるいは「これから女性を採用したい」という企業なら、仕組み作りからサポートさせていただきたいです。

もっと言うと、この活動を重ねているうちに、男性の更年期にお悩みの方が少なくないことがわかったんですね。
男性の更年期についての知識の周知の必要性も感じています。
その中で、「まず自分の身体を大事にする」ということを、知っていただきたいと思っています。

男性も女性も、お互いの性差や身体の仕組み、思考の違いなどを理解し合うことができると、お互い尊重し合うことができると思うんですね。
働き方改革が取り入れられ、会社の制度が見直されていますが男女がお互いを尊重し合える環境を作っていくとが、働き方改革を進める上で重要だと考えています。
私が最終的に目指しているのは、そこなんです。

北村:
全員がベクトルを定めることができますね。

樽本さん:
職場がそんなふうに改善されれば、労働生産性はすごく上がると思うんです。
「なんで女子ばっかり優遇されるん?」とかではなく、互いへの理解と感謝をいだき合う。
そういうきっかけのひとつになれたらいいなと思いますね。

北村:
では最後に、将来へのビジョンを教えていただけますか。

樽本さん:
自分が「何屋さん」なのかを、うまく言い当てる言葉が見つからないんですね。
心のこと、身体のこと、会社が目指すベクトルについて。
あらゆる方向から、あらゆる方々を、トータル的にサポートしていけたらと思っています。

私は色々な問題は「無知」からくると思うんです。
正しい知識がなかったから、子どもの命を守れなかったり、自分の身体を壊してしまったりする。
それを思うと、とてもつらいので、みんなで知識をつけることで、いい効果を生み出していきたいですね。

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プロフィール

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ジャンル
女性活躍推進
対象
一般向け中間管理職向け女性社員向け経営者向け
名前
樽本 敦子 プレミアム講師王冠
ふりがな
たるもと あつこ
プロフィール

レディーフロー株式会社代表取締役
株式会社Megami 女性の活躍推進 健康キャリアプランナー
女性支援団体における、起業女性のサポートや指導も行う一方で、企業における女性社員の活躍推進の講師として活動中。
特に、企業内では話題にしにくい女性の生理という切り口で、女性社員をどのようにマネジメントをしていくべきかを、男性管理職向けの研修として提供している。
加えて、栄養士時代の現場経験から、女性社員自身も自分自身の健康マネジメントが必要であることを伝えるセミナーの他、コーチングのスキルも使った本格的な社員研修も行うなど、他の講師とは一線を画した講師活動で、女性社員の多い企業からの信任も厚い。
夫は映像制作の事業を営み、夫婦で企業における女性の活躍推進に取り組む他、子供たちが起業について学ぶアカデミーの運営にも力を入れている。

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