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インタビュー

公認会計士、税理士の西濱絢さんにお話しをお伺いいたしました。
一部の大手企業でなければ、ほぼ携わることはない公認会計士という職種ですが、同時に女性個人事業主の事業サポートも含めた、税理業務を行われるなど、働く女性の心強きサポーターと言えます。
これからの企業に必要不可欠な、女性社員をどのように採用し、育てていくことが大事なのか?ということも、一人の女性としての視点、そして経営者の視点の二つをお持ちの、大変視野の広いかたです。
今までは男性が主な職場に、女性が増えて定着していくことの可能性を感じることができました。女性支援に限らず、広い可能性をお持ちの絢さんのお話しが大変楽しみです。

インタビュワー 株式会社hug マネジメント 北村壮一郎
文章構成:株式会社おふぃす・ともとも
撮影:近藤衣里子

インタビューの様子の写真

西濱 絢

会計士・税理士の仕事を通して、女性の働き方を変える

北村:
西濱さんのご職業について教えて下さい。

西濱さん:
会計士・税理士です。会計士試験に合格して10年、税理士は登録をしてから1年が経ちました。

北村:
会計士と税理士、お仕事の割合はどのくらいですか?

西濱さん:
会計士業務が6割、税理士業務が4割くらいです。

北村:
バランス良く仕事されているんですね。クライアントにはどんな方が多いのでしょうか?

西濱さん:
会計士業務の方のクライアントでは、上場企業や、これから上場しようとしている企業がメインになります。税理士業務の方は、例えばサロンを経営されているような、女性の個人事業主がほとんどです。

北村:
そういったお仕事に加えて、セミナーなどで講師もされていますよね。講師活動を始めたきっかけは何ですか?

西濱さん:
ちょうど1年前、税理士登録を行ったときのことです。改めて私が何をしていきたいのかを考えてみると、税務業務1本に絞ることに違和感を感じたんです。
女性として子育てをしながらも、しっかり自分の道を歩いていきたい。そして私と同じように生きている方の応援もしていきたい。そう思うようになりました。
でも、日本はまだまだ女性がキャリアを積みにくい社会ですよね。キャリアを積みたくても途中で挫折した人や悩んでいる人も多いと思います。そのような女性に私の姿・私の思いを伝えることで、お役に立てる方法はないかなと思い、ピンときたのが、講師業でした。私のやりたいことの基本軸はこれだと感じたんです。

北村:
主婦の立場から見て、女性の働き方や、男性の経営者や管理職の女性への接し方などに、足りていないものを感じられたのですね。

西濱さん:
そうですね。
結婚をして子供を生んでもキャリアを積みたい、という女性は多いですが、現実では積みにくいんです。キャリアアップを目指そうとして子供をあきらめたり、既に子供がいてもキャリアに上限ができてしまったりする。そういった考え方を変えていかなければ社会は変わらない、と思いました。

北村:
西濱さんは、その変化例を作っていかなければならないんですね。

西濱さん:
はい、そうですね。それを男性の経営者の皆さんに提案させていただくのが私の仕事です。

監査法人に入り、会計士の卵に

北村:
西濱さんがこれまでたどってきたキャリアをお教えください。

西濱さん:
まず会計士試験に受かり、監査法人に就職。そこで士業の卵としてスタートしました。

北村:
学生時代から士業を目指していたわけではなかったそうですね。

西濱さん:
これがしたい、という将来の夢があったわけではなかったんです。大学時代は理系でしたが、大学卒業後のことを考えてみると、研究職に就くことは想像できなかったんです。

北村:
何かが違う、と。

西濱さん:
はい。だから就職活動もしましたが、いつか結婚して子供を産んだとしても絶対に働きたい、という気持ちがあり、そのためには自分が不利な状況でも仕事を続けられるような資格が必要だと考えたんです。

北村:
そこから会計士の資格を取られたのですね。

西濱さん:
会計士のほか、医者や弁護士や薬剤師などの資格もありましたが、時期的に間に合わないし、特定の学部を卒業しなければならないといった条件がありました。でも、会計士資格にはそういった必要条件がなかったんです。

北村:
大学卒業後に会計士の勉強をされる方も多いですよね。

西濱さん:
そうなんです。私も大学卒業後から勉強を始めました。数字やお金に関することに興味があったので、それならばやってみようと。

北村:
そして試験に見事合格し、監査法人に就職して働くことになったんですね。最初に働いたときの印象はどうでしたか?

西濱さん:
とてもフランクで、良い意味でも悪い意味でも男女差別がない職場でした。

北村:
それは望んでいた環境に近かったのでしょうか?

西濱さん:
そうですね。近かったです。でも勤務時間は長く、入社して間もない頃から、終電になる日もありましたし、先輩の中には終電を逃し、朝帰る人もいましたね。

北村:
それは大変ですね。

西濱さん:
あるとき残業中に冷静になって周囲を見渡してみると、残っている女性のほとんどが、結婚をしたり子育てをしている方ではないことに気づきました。

北村:
独身でお仕事に全てを捧げていた、というわけですね。

西濱さん:
そうです。とてもハードなので、体調を壊して退職される方や、精神状態が良くない方も多かったですね。私自身は心身ともにトラブルなく働いていたと、当時は思っていましたが、今考えるとホルモンバランスが崩れていたかなと感じます。

北村:
そうやって会計士としてのお仕事を続けられながら、税理士としてのお仕事も始められたんですね。

西濱さん:
はい。一般的にみると、会計士と税理士って区別がつかないですよね。でも、会計士は会計のプロ、税理士は税金のプロであって、会計士が税金に詳しいとは一概には言えないんです。もちろん一定レベルの知識は持ち合わせています。
そこで、税金は自分の生活にも直結することなので、きちんと勉強することにしたんです。
その後、監査法人を7年で退職し、会計事務所・税理士事務所に就職をし、初めて税務と真剣に向き合いました。

北村:
仕事の種類やクライアントは全く違いますよね。

西濱さん:
会計と税務は似ているようですが、ルールが違うんですよ。最初はカルチャーショックを受けたりもしました。

女性にとって職場環境の理想型は「選択できる環境」

北村:
会計士・税理士として二足のわらじで働く中で、女性の働き方について疑問を抱く機会はありましたか?

西濱さん:
ありましたし、そういったことが会社を辞めるきっかけにもなりました。キャリアを積みにくいと感じたこともあります。産休を取るときに男性上司に報告しても、「分かりました」だけしか返事がなかったことなどもそうですね。

北村:
そんなとき「大丈夫ですか」などの一言があれば良いですよね。
西濱さんにとって、理想的な女性が働く環境とはどんなものですか?

西濱さん:
「選択できる環境」です。キャリアを積むこともできるし、家庭にゆっくり入ることもでき、フェードアウトしてしまっても戻ることがきる。さまざまな働き方の選択肢があることが理想型だと思います。

北村:
それが実現すれば、男性にも恩恵があると思います。

西濱さん:
「長時間働いているから偉い」みたいな風潮も変えたいですね。効率性を重視し、もっと女性を評価すべきだと思います。

北村:
企業がそれを実現するために、管理職の方や経営者に何かアドバイスはありますか?

西濱さん:
小さな会社であれば、産休や育休といった制度をしっかりと理解することがまず重要。女性社員が休んだ場合、現場がどう変わるかも知らなければいけませんね。

北村:
大きな会社の場合はどうでしょうか?

西濱さん:
企業内に保健室を作っていただきたいですね。身体的なものではない、心の相談室です。特に、ホルモンバランスの変化や、なかなか言いにくいことなども相談できる女性専門の場所があれば、安心できると思います。

北村:
心と身体をオープンにできる保健室、良いですね。
ところで、女性の個人事業主の方の税理士業務を行う場合、西濱さんならではのサポートを何かされていますか?

西濱さん:
あります。皆さんフランクにお話をしてくださるので、お子さんのことや時間管理に関する相談など、同じ主婦目線、かつ何足もわらじを履く者同士でお話したりしています。

北村:
西濱さん自身、時間管理はどうされているのですか?

西濱さん:
基本的にまとまった時間を取って机に向かうことができないので、家事をしながら思いついたことを携帯にメモしたり、電車に乗っているときはとりあえず頭で何かを考えたりしています。
ほかにも、半分子供の話を聞きながら、もう半分は仕事のことを考えたり。案外、そういう時間のやりくりが大事になってくるんですよ。

北村:
それは男性は苦手なことなので、とても羨ましいです。そういった少しの積み重ねが大事なんですね。

西濱さん:
はい、そうですね。また、優先順位を正しく立てることもポイントです。必ずしなければならないことはピックアップして落とさないようにしています。

女性にとっても男性にとっても働きやすい環境へ

北村:
これからも女性の働き方の改革などを行っていかれる中で、西濱さんがさらにしていきたい活動や目標はありますか?

西濱さん:
男女関係なく、1人でも多くの方に幸せになってほしい、というのが私の思いです。特に女性の方には、子育てを理由に仕事をあきらめるのではなく、挑戦していく気持ちを忘れないでほしいんです。

北村:
女性の部下を多く持つ男性の経営者や管理職の方々に、していただきたいことはありますか?

西濱さん:
最初にやっていただきたいのは、社員同士の声かけです。「お疲れ様」「今日は元気?」「最近どう?」と、簡単な一言でOK。そういった思いやりがあれば、働きやすい環境になると思います。

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プロフィール

エリア
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ジャンル
女性活躍推進
対象
一般向け女性社員向け新人向け
名前
西濱 絢
ふりがな
にしはま あや
プロフィール

西濱絢公認会計士・税理士事務所代表

公認会計士として監査法人でキャリアを積む中で、結婚、子育てを経験。
女性としての社会でのキャリア形成の現実を知り、監査法人を退職後、女性のキャリアサポートをする会計士・税理士事務所として独立。引き続き大手企業の監査業務を担う傍らで、女性個人事業主に対しての事業支援を担っている。
自身も3人の子育てをしながら、働く女性の職場環境を整える講師活動も開始、活躍の場を広げている。

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