せとぐち ちか

C's G Mission代表
コミュニケーション・トレーナー
個人、法人とオールマイティに対応できる、コミュニケーションのプロフェッショナル。
コーチングや心理学カウンセリングがまだ一般まで根付く前より学んだ経験を活かして、自らが登壇してのリーダー/経営者研修はもちろん、企業内での人材教育の柱となるトレーナーの養成にも注力、多くのトレーナーを輩出している指導者の顔も持つ。
厳しさと愛が同居する人物像に、感銘を受ける男性経営者やリーダーも多数。

コーチングや心理カウンセリングがまだ企業研修で定着する以前から、コミュニケーショントレーナーとしてご活躍されているせとぐちちかさんにお話しをお伺いしました。
16年に渡る圧倒的な経験と、愛があるからこそ受講者の心にストレートに響く言葉を投げかけられる指導スタイルは、正にプロフェッショナルな講師です。
人材育成や社内コミュニケーションに悩む企業にとっての、大きなヒントとなるお話しをお伺いできました。

インタビュワー 株式会社hug マネジメント 北村壮一郎

リーダーとは責任ではなく、能力。だからポジティブに活かすべき。

北村:
せとぐちさんはコーチングを主体とした研修をされているとお伺いしております。
どんなかたに向けてされてらっしゃるのですか?

せとぐちさん:
企業、個人、協会など、どんな業種でもオールマイティに対応できます。
現在ですと、学校関係者など、教育関係に従事する方々は多いですね。

北村:
経営者向けの研修もされていらっしゃるのですか?

せとぐちさん:
もちろんです。
中間管理職など、リーダー研修については、得意分野です。
ぜひおまかせください。

北村:
自信に満ち溢れていますね。

せとぐちさん:
リーダーの方々は、大半がその任務をされていることに、ネガティブな感情をお持ちです。
部下の育成がうまくいかないとか、悩んでおられることが多くて、自分はリーダーには向いていない、とお考えになられてるケース、よくあるんです。
リーダーであるがゆえ、責任を取らされている、と考えるかたが多いのですが、そうではなく、そのかたには能力があるからリーダーでいれるのだ、という自信に満ちた認識を持っていただけるよう、心の中に潜んでいる、マインドブロックを外していきます。

北村:
今の時代には必要ですね。
リーダーは皆さん、悩んでおられます。

せとぐちさん:
前述の教育現場は特にシビアですね。
先生などは職位により様々な責任がある上、生徒や保護者との付き合い方にも大変気配りが必要です。

コーチングと心理カウンセリングの使い分けが大切

北村:
先生は社会経験がないまま就任されるかたも多いでしょうから、教育現場へのリーダー研修の重要性がわかる気がします。
ところで、せとぐちさんはコーチング講師になられて、何年ですか?

せとぐちさん:
もう16年目になりました。

北村:
ベテランですね。
16年もたてば、コーチングを取り巻く環境も変わったのではないでしょうか?

せとぐちさん:
あの頃はまだコーチングの名前すら知らないという企業もありましたから、自分でもよくこの世界に飛び込めたな、と感じています。
もっとも、最初はコーチになるつもりではなかったのですけどね。

北村:
最初は何を目指されていたのですか?

せとぐちさん:
心理学に興味を持ったので、心理カウンセラーになることを目指していました。
22年ほど前のことですね。商社勤めで心労を患ってしまったんです。
将来に不安を抱えていた時、心理カウンセラーの養成講座というのを見つけて、その業界に飛び込むことにしたんです。
しかし、その当時、心理カウンセリングはイコール鬱とか、精神病という連想をさせるものでした。
だから、せとぐちが変な新興宗教に入った、と思われていたのではないでしょうか?笑

北村:
そこから、コーチングに方向転換されたのですね?

せとぐちさん:
90年代の終わりぐらいから、コーチングが日本に入り始めたんですよ。
中身を知った時、このコーチングのセンスを使って心理カウンセラーになればいいのだと悟りました。

北村:
なるほど、うまく舵取りをされたわけですね。
それで資格を取られて…

せとぐちさん:
いえ、資格は持っていないのです。
私の先生は、資格などは縛られるからと、とにかく現場主義で通すかたでした。
心理カウンセリングを8か月学び、その後コーチングを8年学んで、独立しました。
OLを続けながらですから、ハードでした。

北村:
独立は勇気がいりましたか?

せとぐちさん:
そりゃもう。
OLをいったん辞める、と言いながら、怖くて、辞めるのを辞めようかと、何度も思いました 笑
でも、こういう時こそ、自らが学ぶコーチングが役立ちました。
自分が自分を信じることも必要ですし、自分に対しての応援する言葉を言い聞かせるのもコーチングのセンスであるわけです。
だから、使い倒したんです、自分に 笑。

企業研修で、受講者が理解してくれない。涙で枕を濡らし続けた日々。

北村:
まさに実践されてきた感じですね。
それでは、最初の企業研修の時のことを覚えてらっしいますか?
コーチングを勉強してたものを実際やってみて、どんな印象がありました?

せとぐちさん:
いかに自分が学んできたものが薄っぺらかったのかということを痛感しました。
実際に企業で男性経営者や社員相手にして研修をしてみると、全然伝わってなかったんです。
なぜだろう?あれだけ深く学んだのに、と何度やってもうまく行かない。
ようやく冷静になって、自分が行ったことを紐解いてみると、ロジックがなかったことに気づきました。
感覚でやっていたのですね。

北村:
女性講師の失敗あるある、ですね。

せとぐちさん:
私、何回もトレーナー養成講座でも言っているのですが、それで悔しくて、どれだけ枕を涙で濡らしたか!笑

北村:
社員研修だと、色々な年代のかた、肩書のかたがいらっしゃるし、短時間で初対面の方に結果を作り出すためにはロジックは必要ですね。
では、このロジックを、そこからどのように身につけられていかれたのですか?

せとぐちさん:
社員研修で一番意識したことは、言語化することでした。
男性でしたら、例え話だったり、エビデンスだったり。
研究結果や、著名な先生の逸話など、形に見える言語化は何度も繰り返ししました。
その結果、コーチングをロジックで理解くださるようになり、やがて企業研修のリピートが少しづつ増えてゆきました。

経営者にも社員にも、本音で接するから涙があふれ、目が輝きだす。

北村:
なるほど、これは後に続く女性講師の卵の方々にも貴重なアドバイスですね。
それでは、今までの社員研修で特に印象に残っていることはありますか?

せとぐちさん:
研修を受けられたあと、人事担当者のかたが号泣されたことがあります。
もうこの研修は、僕のためにあったようなものだと、本音で話してくださったことがあります。

北村:
僕、ということは男性?
それはすごいことですね。

せとぐちさん:
私の研修は、社員一人一人の能力を最大限伸ばす、というのが一つのテーマです。
本当、本来の能力が発揮できていない社員を抱えている企業は多いです。
そこにある、それぞれの制限を解いていくんですね。
ここでは、私が学んだ心理学のことが強く役立っています。
最初は死んでいた社員の目が、一人一人輝き出すんですよ。
その究極が、本音が開き、号泣され、すっきりされて、良い研修だった、と評価いただけるのです。

北村:
その社員の能力を最大限伸ばすためには、期間はどれくらい必要ですか?

せとぐちさん:
少なくとも1か月に一度、3時間のペースで、4か月はいただければと思います。

北村:
4か月たって、社員が大きく変わった時の経営者の反応は概ねいかがですか?

せとぐちさん:
経営者も一緒に参加いただくんですよ、私の研修は。
それがスケジュール的に難しければ、代わりに個人セッションを受けていただくのが条件なんです。
だから、社員と共に変わっていっていただけるのを、実感できるはずです。
むしろ、そうしないと、経営者が変わらず、社員だけ変わっても、社員が何だか生意気に見えてくる。
そして抑圧してしまうのが最悪のシナリオですから、普段は孤独な経営者ほど、この研修に共にご参加いただく意味があります。

1企業に1リーダー。現在進行形で進み続ける、社員研修のあるべき姿。

北村:
経営者が社員と共に変わっていけたら、これは素晴らしい形になりますね。
では最後に、今後目指しておられることについてお伺いさせてください。
今、コーチの育成に力を入れておられるとお聞きしましたが。

せとぐちさん:
そうですね。
トレーナー講座と言う、企業であれば、文字通り社員のトレーナーとして、コーチングや心理カウンセリングができる人物を育てる活動にウェイトを置いています。
企業であれば、企業内の意識の高い育成担当者や人事担当者に、トレーナーになっていただく、という狙いなんです。

北村:
今まで何名くらい育ててこられたのですか?

せとぐちさん:
通算では16名ほどでしょうか。
私の時もそうでしたが、資格より、きちんと実践ができて、人材を育成できるトレーナーを育成しないと意味がないので、かなり深く育成していきます。
内容はコーチングだけでなく、心理カウンセリングの要素もありますので時間がかかるのです。

北村:
せとぐちさんのコーチングは、やはり心理カウンセリングと密接に結びついている、ということですね。

せとぐちさん:
クライアントの心理状態であったり、物事の考え方…私はこれをマインドスキルと言っていますが、どんな状態かで長所をぐんぐん伸ばすコーチングを用いるのか、それとも傷を癒す心理カウンセリングを用いるのか、その使い分けのセンスが問われるのですね。
あまりパワーポイントでがっちり資料やテキストを用意するのではなく、ホワイトボード一つでその場に応じたことをお伝えする、柔軟性に富んだ研修を提供していきます。
それを企業内で、トレーナーとして活用できる人物ができれば、会社の中での社員の成長が常に現在進行形で進んでいくのです。

北村:
経営者のかたへもメッセージをいただけますでしょうか?

せとぐちさん:
こういった、コミュニケーション系の研修をされている講師はたくさんいらっしゃいます。
ですから、他の講師のかたが提供されているものと比較されるのには慣れているのですが、有り難いことに、今まで受けた研修と明らかに違うという感想をいただいております。
他の講師の方々は、知識はすごくあるのですが、その多くが形にはまった研修をされているのではないかな、と想像しています。
でも現場に本当に必要なのは、知識のその先にある、社員のかた一人一人の体感だと信じています。
その体感を作る研修を提供しております。
ですから、またコーチングか、心理カウンセリングか、と思わずしかめっ面をされる企業の経営者こそ、どうぞ、かかってらっしゃい、とお伝えしたいですね 笑

北村:
ぜひ多くの経営者に、その違いを実感していただきたいですね。
個人セッションをつけておられるというのは、経営者にとっても素晴らしいサービスだと思います。
社員と共に、成長していきたい経営者には、願ったり叶ったりの内容ですね。

せとぐち ちか
C's G Mission代表
コミュニケーション・トレーナー
個人、法人とオールマイティに対応できる、コミュニケーションのプロフェッショナル。
コーチングや心理学カウンセリングがまだ一般まで根付く前より学んだ経験を活かして、自らが登壇してのリーダー/経営者研修はもちろん、企業内での人材教育の柱となるトレーナーの養成にも注力、多くのトレーナーを輩出している指導者の顔も持つ。
厳しさと愛が同居する人物像に、感銘を受ける男性経営者やリーダーも多数。